炭水化物=糖質=糖類なの?|むこきたクリニック|伊丹市野間の内科・糖尿病内科

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炭水化物=糖質=糖類なの?|むこきたクリニック|伊丹市野間の内科・糖尿病内科

炭水化物=糖質=糖類なの?

最近、体重が気になるから糖質制限しようと思われている方いらっしゃいませんか?

糖質=炭水化物と理解している人も多いようですが、これらは全く同じものというわけではありません。

炭水化物生理学的に分類すると、体内で消化・吸収されてエネルギー源になる“糖質”と、消化されずに大腸まで運ばれ、様々な働きをする”食物繊維”に分かれます。

つまり、糖質とは「炭水化物から食物繊維を除いたものでエネルギー源になるもの」を指しています。糖尿病などの疾患で食事の糖質をコントロールすることは重要ですが、そのような方にも食物繊維はむしろ積極的に摂って頂きたいものです。

一方で、今度は炭水化物を「糖」の種類で分類すると糖類、少糖類、多糖類の3つになります。つまり「糖類」は炭水化物から少糖類、多糖類を除いたもので、糖質と糖類ではそもそもの分類方法が異なるのです。

ちなみに糖類は更にブドウ糖や果物等に含まれる果糖、牛乳に含まれるガラクトースなどの単糖類や砂糖や乳糖、麦芽糖などの二糖類に分かれるのですが、これらはカロリーの高い甘み成分ということもあり、制限するとダイエットになると言われています。

最近、飲料や食品に「糖質ゼロ」「無糖」という表示を見かけ、糖は全く入っていない印象を受けますが、それは誤りです。100gまたは100ml中に糖類、糖質が0.5g以下の場合に「ゼロ」「レス」「ノン」「無」という表示が認められているので、飲みすぎ、食べ過ぎに注意して下さいね。